(Terragen 4) コマンドラインからレンダリングする
本記事の対象Terragen 4バージョン:Creative / Professional (Educational含む)
TG4はコマンドラインから実行することができます。
バッチファイルからレンダリングしたい,といった場合に便利です。
パスの追加
Windowsの場合は,コマンドプロンプトを開いてsetxコマンドで環境変数を追加できます。ここでは"TG4_PATH"という名前で設定します。TG4のインストールフォルダは適宜修正してください。なお,setxを使用する際はコマンドプロンプトは管理者権限で実行してください。
> setx /M TG4_PATH "C:\Program Files\Planetside Software\Terragen 4" echoコマンドで確認(一度閉じる必要があります) >echo %TG4_PATH% C:\Program Files\Planetside Software\Terragen 4
システム環境変数ではなくユーザ環境変数にしたい場合は/Mを削除してください。
実行
Windows > "%TG4_PATH%/tgdcli" (オプション)
オプションは次の通りです。全部ではなく,よく使うものだけ載せます。なお,オプションは全OS共通です。
-pと-r以外は必要な時以外使わなくて良いです。
オプション | 値 | 説明 | 例 |
---|---|---|---|
-p | プロジェクトファイル名 | プロジェクトファイルを開く | -p hoge.tgd |
-r | (なし) | プロジェクトファイルをレンダリングする | -r |
-rendernode | Render node名 | 指定したRender nodeをMasterにする。-rでレンダリングする場合は指定したRender nodeでレンダリングされる。複数のRener nodeを設定していない限りは指定する必要はないです。 | -rendernode "Render 01" |
-f | フレーム名 | -rを指定した場合に,ここで指定したフレームをレンダリングします。カンマ,ハイフン,スラッシュを使って細かく指定することができます。アニメーションを使わない場合は指定しなくて良いです。 | -f 1-50,66,71-100/10 => 1から50フレーム, 66フレーム,加えて71〜100フレームを10フレーム刻みで(つまり71, 81, 91)レンダリングします。 |
-o | 出力ファイル名 | -rを指定した時,レンダリング後に保存する画像のパスを指定します。指定しない場合は,RenderのSequence/outputタブで指定されているファイル名が使用されます。アニメーションレンダリングの場合は,%04dのようにフレーム番号が入るところを作ってやってください。dの前の数字はフレーム番号の桁数です。その前に0を入れるとゼロ埋めされます。 | -o temp.%04d.bmp => temp.0001.bmp, temp.0002.bmpのように保存されます。 |
-tilex | レンダリングするx方向の範囲。 | 指定した範囲をレンダリングします。シーンの左端が0,右端が1です。tilexを指定すると,RenderのCropで指定した値は無視されます。 | -tilex 0 0.2 |
-tiley | レンダリングするy方向の範囲。 | 指定した範囲をレンダリングします。シーンの下端が0,上端が1です。tileyを指定すると,RenderのCropで指定した値は無視されます。 | -tiley 0.5 0.7 |
例
hoge.tgdの,1-10フレームをレンダリングし,result.01.exr, result.02.exr...の連番OpenEXRで保存する。
Windows > "%TG4_PATH%/tgdcli" -p hoge.tgd -r -f 1-10 -o result.%02d.exr
実行するとレンダリングが始まります。正常に終了すると最後はこのようになります。
以上です。
Reference
より詳しい説明はこちらから。
Command Line Reference - Terragen Documentation from Planetside Software
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