(Terragen 4) OpenColorIOを試す
本記事の対象Terragen 4バージョン:Professional (Educational含む)
Terragen 4.5で追加された新機能,「OpenColorIO」統合を試してみたのでその記録。 今はまだFrontierビルドなので,詳細は今後変わる可能性が大であること,ご了承ください。
なお,本記事はPS社のチュートリアルを参考に書いています。
OpenColorIO - Terragen Documentation from Planetside Software
OpenColorIOは一種のカラーマネジメントシステムですが,詳細はググってください。私もあまり知識無いので。。。ほぼTG4単独で作業してる私には,マルチアプリワークフロー向けの機能って使う機会がないのですが,そのうち後工程で使うよって方にご依頼いただいたときに対応できるように。。。
準備
まずはOCIOをダウンロードします。 PS社のチュートリアル記載のリンクはいつの間にか死んでいましたので、以下のリンクからどうぞ。
「Sample OCIO Configurations」をダウンロードします。ここでは「E:\OCIO\」に保存しました。
Downloads
中にはいくつかのプロファイルが入っています。PS社の推奨通りace_1.0.3を使うことにします。
中には設定ファイル(.ocio)が入っています。このパスを,「ファイル名を含めて」環境変数「OCIO」に追加します。
ここまで出来たら,Terragen 4を起動し,左下の「Project Settings」をクリックします。
v4.5からは,Project SettingsにColour Managementタブが追加されています。
「Use OCIO」にチェックを入れると,プロファイルが選択できるようになります。 また,3Dプレビューでも若干違いが出るはずです。(デフォルトシーンでも,空が若干緑色になると思います) もしここで何も出てこない場合は,ファイルの保存場所や環境変数を見直してください。
なお,この設定はプロジェクトファイルごとになるため,忘れないようにチェックする必要があります。
さて,Colour Managementタブでは,以下の4つの設定を選べます。
Display spaceは,ディスプレイ出力(モニタ出力)への設定です。
Rendering spaceは,レンダリング画像(3Dプレビューも)に適用される設定です。
Shader paramsは,TG4のシェーダーノードの色パラメータで使用されるプロファイルです。大気には適用されないようです。また,いくつか例外もあるようです(今後ドキュメント化されるとのこと) なお,ここ選択される設定は線形色空間を持つ必要があります。
8-bit texturesは,Image Map Shaderで「convert to linear」(Colourタブのやつかな?)が有効になっているテクスチャに適用される設定です。
デフォルトの選択ルールはTutorialを参照ください。
とりあえずデフォルトシーンでレンダリングしてみます。
まずはOCIO無効
有効
少し緑かかってしまいますね。チューニングします。
MainタブのBluesky horizon colourを(135, 135, 135)、TweakタブのBluesky density colourを(147, 178, 255)にします。
いい感じになりました。この設定をベースにして作業を開始するとよいでしょう。
7/4 18:46とりあえずここまで。